介護福祉士が取得すると転職に有利な資格:ケアマネ、認知症加算
介護福祉士の中には、スキルアップもしくはキャリアアップのために、何かしらの資格を取得しようと考えている人が少なくありません。そして、このように介護福祉士以外の資格を持っていることは、職場でのキャリアアップだけでなく、転職する際にも採用選考で有利になります。
その中でも、特に介護福祉士が持っておくと有利な資格に「ケアマネジャー」と「認知症介護指導者研修」「認知症介護実践リーダー研修」「認知症介護実践者研修」があります。
介護福祉士がこれらの資格を取得しておくと、働き方の幅が広がるだけでなく、収入アップを狙うことができるようになります。
そのため、介護福祉士であれば、これらの資格の取得を検討する価値があります。
そこで今回は、「介護福祉士が取得すると転職に有利な資格」について解説します。
ケアマネージャー(介護支援専門員)
ケアマネジャー(介護支援専門員)は、介護保険認定者の生活をサポートする仕事になります。通称、「ケアマネ」と呼ばれ、「介護保険認定者がどのような介護保険サービスを利用すると生活が充実するのか」ということを考えて提案します。
例えば、介護保険認定者には、認定レベルごとに使うことができるポイントやサービスが決められています。そして、付与されたポイント内で、訪問介護やデイサービス、デイケアなどの介護サービスを利用することができます。
介護保険の認定を受けると、担当のケアマネが付くことになります。そしてケアマネは、介護保険認定者の生活や要望を考慮した上で、その人に合った介護保険サービスの内容や回数などを提案します。
このように、ケアマネには、介護保険認定者の生活全般をトータルにコーディネートする役割があります。
そのため、介護福祉士がケアマネの資格を取得してケアマネとして働くと、介護福祉士のとき以上に、利用者の生活に関わることができるようになります。
また、ケアマネは介護福祉士よりも待遇が優遇される場合が多いです。つまり、介護福祉士からケアマネに変わることは、そのままキャリアアップして収入アップすることにつながる可能性が高いです。
以上のように、介護福祉士がケアマネの資格を取得すると、利用者との関わり方が広がるだけでなく、収入アップにもつながります。
認知症加算関連資格
介護福祉士には、通所介護(デイサービス)施設で働いている人が多くいます。そしてそうした通所介護では、ある資格を取得したスタッフを雇うことで、「加算」と呼ばれる点数をプラスして請求することができるようになります。
つまり、加算を取ることは、直接的に通所介護施設の利益上昇につながります。
そうした加算の中でも、「認知症加算」は、介護福祉士に大きく関係するものです。認知症加算とは、通所介護の利用者で、認知症を持っており、医者から日常生活自立度が低い(具体的には日常生活自立度3以上)の人に対する支援に対して加算が認められるものです。
具体的には、1日に60単位が加算されることになります。ただ、認知症加算を算定するためには、以下に記す3つの条件を満たす必要があります。
・指定基準に規定する介護職員または看護職員数に、プラスして2名の介護職員、看護職員が常勤している
・前年度、または算定日の月の前3ヶ月における利用者の20パーセント以上が、認知症高齢者で日常生活自立度が3以上である
・通所介護を行う時間に、認知症介護指導者研修もしくは認知症介護実践リーダー、認知症介護実践研修等を終了したスタッフが1名以上常駐している
以上の3つの条件を満たすことで、認知症加算を算定することができるようになります。
この中でも、3つ目の条件は介護福祉士に関係するものです。介護福祉士であるあなたが、認知症介護指導者研修もしくは認知症介護実践リーダー、認知症介護実践研修等を終了していれば、あなたが勤める施設で認知症加算を算定することができる可能性が高くなります。
その結果、施設の売り上げに貢献することができます。そのため、施設によってはこうした資格に対する手当てが付くこともあります。また、今後認知症の利用者に対するケアに力を入れていこうと考えている施設の中には、これらの資格を持っているスタッフを雇いたいと考えているところが多くあります。
そうしたことから、認知症加算に関する資格を所有していると、転職における採用選考で有利になったり、条件交渉を優位に進めたりすることができるようになります。
つまり、介護福祉士がこうした資格を取得しておくことで、キャリアアップにつなげることができます。
そして、こうした認知症加算に関する資格は、各都道府県ごとに研修を行っています。資格を取得したい場合には、都道府県ごとに窓口があるため、そちらに問い合わせてください。受講費用や実施時期なども、それぞれの都道府県で異なるため、必ず直接確認するようにしてください。
このように、介護福祉士は認知症加算に関する資格を取得することで、転職を有利にしたり、キャリアアップを図ったりすることができます。
今回述べたように、ケアマネジャーと認知症介護指導者研修、認知症介護実践リーダー研修、認知症介護実践者研修は、介護福祉士が取得しておくと非常に有効な資格だといえます。こうした資格取得を積極的に行うことで、介護福祉士はキャリアアップしやすくなります。
介護福祉士の方は、ぜひこれらの資格を取得してキャリアアップを成功させてください。
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