ケアマネが転職時に考慮・確認すべき条件:介護求人・転職
ケアマネージャー(ケアマネ:介護支援専門員)が転職する際には、条件をしっかりと考慮・確認した上で転職先を選ぶことが大切です。
もし「雰囲気が良かったから」「居宅(居宅介護支援事業所)だったらどこでも良い」というような、あいまいな理由で転職すると、入職後に「ミスマッチ」が生じる可能性が高くなります。そうなると、せっかく転職したにも関わらず、すぐに再転職を考えるようになります。
そうしたことを避けるためにも、転職前に考慮・確認すべき条件について考えておくことは大切です。
そこで今回は、「ケアマネが転職時に考慮・確認すべき条件」について解説します。
待遇面
ケアマネージャーに限らず、現職場からの転職を考える大きな理由の1つに、「待遇面への不満」というものが挙げられます。
例えば、「今の給料では、生活はできるけど講習会に参加するような余裕は全くない」「独身だと問題ないけれども、もし結婚したら家族を養っていけない」というような不満を持っている人は多いです。
ただ、ケアマネの場合、職場の違いによる給料の差はあまりありません。ケママネが働く場としては、主に地域包括支援センターや居宅介護支援事業所、施設の3つがあります。しかし、これら3つで収入に大きな違いはありません。
確かに、同じような施設であっても、母体の大きさなどによって給料に多少の違いがあることはあります。ただ、たとえ他よりも待遇が良いといわれるような職場であっても、その差はわずかなものです。
そして、ほとんどのケアマネはそのことを知っているために、待遇面の良し悪しだけで転職先を決めることはほとんどありません。
しかし、給料面に関しては転職時に注意しなければいけないことがあります。それは、「求人票に記載されている条件が、実際に働いてみると違った」という事態に遭遇する可能性があるということです。
例えば、インターネットに掲載されていた求人情報には、「月収20万~」と書いてあったにも関わらず、実際には「毎日残業をしてやっと20万円を超えるような状態」ということもあります。
また、「残業なし」と記載されていたけれども、「週に10時間近く残業しなければいけない」という職場もあります。
このように、ケアマネが転職する際には、「求人票に掲載されている条件と実際に違いがある可能性がある」ということを知っておいてください。そのため、特にインターネット上やハローワークなどで確認した条件は、慎重に検討するようにすることが大切です。
人間関係
ケアマネージャーが転職する際に、転職先に考慮・確認すべきことの1つに「人間関係」があります。ケアマネに限ったことではありませんが、職場内の人間関係の悪化は、退職や転職の理由として挙げられやすいものです。
例えば、「上司からのパワハラ」や「同僚間の不仲」といったことは、仕事が行いにくくなる原因の1つです。ケアマネの中でも、こうした人間関係の問題が理由で退職を考える人もいます。
ただケアマネの場合には、上司や先輩への不満や同僚間での不仲など、ケアマネ同士の関係性で不満を抱えている人は少ないです。しかしそうはいっても、特にケアマネは転職先の人間関係についてしっかりと考慮・確認しておかなければいけません。
それは、あなたが休んだときに、他のケアマネに自分が担当している利用者の対応をしてもらうことが出てくるためです。
基本的にケアマネの仕事は、ケアマネと利用者の1対1の仕事になります。当然、医師や看護師、理学療法士といった他職種との関わりはありますが、ほとんどはケアマネと利用者という対個人の関係性になります。
そして、身内の不幸などであなたが急遽休まなければいけないようなときには、同僚のケアマネに対応をお願いしなければいけません。
当然ながら、仕事を依頼する相手は、いつもと同じ仕事に加えてあなたの担当している人の対応を行います。そのため、あなたが頼んだ分だけ仕事量が多くなります。そうした際に、スタッフ間の人間関係が良好でなければ、相手は快くお願いを聞いてくれません。
また、担当の利用者をお願いするときには、その人の状態や注意することなどの情報を伝える必要があります。
もし普段からケアマネ間の人間関係が上手くいっている職場であれば、日ごろから利用者に関する話し合いなどをしている可能性が高いです。そしてそうであれば、同僚に「△△日に○○さんの対応をお願いしたいんだけど……」と言ったときに、「あぁ~この前話していた○○さんね」というように、情報伝達がスムーズに行えるようになります。
こうしたことから、転職先の人間関係については、しっかりと考慮・確認することが大切です。
経営者の方向性
ケアマネジャーが職場で持ちやすい不満として最も挙げられやすいものが「経営方針に対する不満」です。当然ながら、雇われている身として、経営者の考えに従うことは重要です。基本的に組織は、経営者が行いたいことを実現するために作るものです。
そのため、あなたは経営者が目標を実現するために、専門職としての立場からサポートしなければいけません。
ただ中には、理不尽な要求をしてきたり、倫理に反するような指示をしてきたりするような経営者もいます。
例えば、ケアマネであるあなたに対して、「担当している人は全て当法人の施設に入れなさい」「そもそも当法人の施設を利用できないような人は担当しないようにしなさい」といった指示を出す経営者もいます。いわゆる「利用者の囲い込み」をするようにいわれます。
こうした経営者本位の考え方には、「ケアマネとして従うことができない」という人は多いです。そしてその結果、「経営者の方向性に共感できない」という理由で退職や転職を行うようになります。
そうしたことを避けるためにも、転職先を決める場合には、経営者の介護分野に関する考え方や経営方針などをしっかりと考慮・確認しておくことが大切です。
今回述べたように、ケアマネが転職する際には、特に「待遇面」「職場内の人間関係」「経営者の方向性」の3つについてしっかりと考慮・確認した上で職場を選択することが大切です。
ただ、これら3つのことに関しては、表面上の情報だけでは不十分であることが多いため慎重に検討するようにしてください。
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