介護士が持っていると転職に有利な資格:介護求人・転職
介護士の中には、「今後も介護の現場で仕事をしていこう」と考えている人がたくさんいます。そうした中で、取得しておいた方が良い資格があります。特に、「介護職員初任者研修」は、介護士であれば取っておいて損はないものです。
その他にも、福祉住環境コーディネーターや健康運動指導士は、介護士として働く上で、非常に役立つ資格です。
そして、新たな資格を取得することは、あなた自身のスキルアップになるだけでなくキャリアアップ(給料アップ、収入アップ)につながることになります。また、転職時のアピールポイントにもなるため、転職にも有利になります。
そのため、介護士として長く働きたいと考えている人は、こうした介護現場に生かすことができる資格を持っておくことをお勧めします。
そこで今回は、「介護士が持っていると転職に有利な資格」について解説します。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修とは、かつて「ホームヘルパー2級」と呼ばれていたものです、実際には、介護士として働くためには資格は必要ありません。ただ、介護現場で仕事をする上で、最低限の介護に関する知識や技術を身に付けておくことが大切です。
そうしたことを学んで取得できる資格が、介護職員初任者研修です。
具体的に介護職員初任者研修では、介護現場で働く上で必要な介護や福祉サービスに関することや、医療との連携、要介護者を介護する上で欠かせない尊厳の保持、自立支援などについて学ぶことができます。
その他にも、介護の基本的な技術やコミュニケーション、老化、認知症、障害など、介護士として最低限知っておくべき内容がカリキュラムに入っています。
そして、介護職員初任者研修は受講資格が必要ないため、全く介護に関わったことがない人でも受けることができます。また、講義と実技で130時間のカリキュラムとなっていますが、その内の40時間は自宅にて通信形式で受講することができます。
最終的には、全カリキュラムを修了して1時間の試験に合格することができれば、介護職員初任者研修の資格を取得することになります。介護職員初任者研修は、最短1ヶ月で全過程を修了できるようなプログラムもあります。ただ、平均して3ヶ月はかかると考えておいた方がよいでしょう。
介護士として働くために、介護職員初任者研修は必須ではありません。ただ、介護現場で働くのであれば取得しておくべき資格だといえます。
福祉住環境コーディネーター
福祉住環境コーディネーターとは、高齢者や障害者が在宅で生活しやすいような住宅環境を提案するアドバイザーの資格です。
例えば、福祉住環境コーディネーターの資格を持っていると、階段の手すりを設置する際の位置や高さに関することをアドバイスしたり、段差解消のためのポイントを伝えたりすることができるようになります。
介護現場で働く介護士として、こうした住環境に関する知識を有していることは強みになります。要介護者の多くは、自宅の環境において何かしらの悩みや不安を抱えています。そのため、介護士は仕事中にそうした在宅環境のことについて質問されることが多々あります。
そうした際に、介護士が福祉住環境コーディネーターを持っていると、適切なアドバイスを行うことができます。
そして、介護施設に住環境に関するアドバイスを行ってくれる介護士がいることは、施設としても強みになります。例えば、利用者に対して住環境相談などのサービスを提供することで、他の施設との差別化を図ることにつながります。
その結果、利用者に提供するサービスの質が向上し、最終的には施設の利益増大に貢献することになります。
このように、介護士が福祉住環境コーディネーターの資格持っていることは、利用者と施設の両方にとってプラスになります。当然、あなたが転職する際にも、福祉住環境コーディネーターをアピールポイントとして活用することができます。
健康運動指導士
健康運動指導士とは、人々が健康を維持、向上するために必要な運動プログラムを提案したり指導したりする専門家の資格です。
例えば、スポーツクラブなどにおける肥満予防プログラムの開催や、介護施設などで転倒予防のための運動指導などに生かすことができます。実際に健康運動指導士が働く現場には、こうしたスポーツクラブや介護施設に加えて、病院や保健所、保健センターなどがあります。
介護士の中でも、デイサービスやデイケアなどで働く場合には、運動機能向上を目的に通われている利用者が多くいます。そのため、介護士が実際に運動指導をしたり、運動に関するアドバイスを求められたりすることが多々あります。
そうした際に、健康運動指導士の資格を持っていれば、利用者に対して適切な運動指導やアドバイスを提供することができます。
またそれだけでなく、福祉住環境コーディネーターと同じように、健康運動指導士として独自のプログラムを開発して利用者に提供することで、施設の強みを作ることができます。
例えば、「健康運動指導士が考えた糖尿病予防プログラム」や「健康運動指導士が提案する転倒予防のための運動プログラム」などを作ることで、利用者に提供するサービスの質を向上させることができます。その結果、施設の利用を希望する人も増えるため、組織の収益増大にもつながります。
そして当然ながら、健康運動指導士という資格は、転職時に強みとしてアピールすることもできます。
このように、介護士が健康運動指導士の資格を有していることは、あなた自身だけでなく、利用者や経営者といったように全ての人にとってメリットになります。
今回述べたように、介護士として働くためには、特別な資格は必要ありません。ただ、「介護職員初任者研修」は、できる限り取得しておくべき資格だといえます。さらに、福祉住環境コーディネーターや健康運動指導士といった資格を持っておくと、あなた自身のスキルアップはもちろんのこと、キャリアアップにもつながります。
そうしたことから、介護士として長く働こうと考えている人は、こうした介護現場で生かすことができる資格を取得しておくことをお勧めします。
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