女性介護福祉士に起こりやすい悩み:介護技術、セクハラ
介護福祉士として働く人の中には、女性が多くいます。基本的に、介護に関わる職種は、男性より女性の方が半数以上を占めます。
介護の仕事は、高齢者の利用者に対しての気配りや目配りが非常に重要になります。そして、そうした周りに対する配慮は、男性より女性の方が得意とするため、介護職者には女性の方が向いているといえます。
ただ介護福祉士として働く場合、女性ならではの問題はたくさんあります。そのことを理解せずに介護福祉士として働き始めると苦労することになります。
そうしたことを避けるためにも、女性介護福祉士に起こりやすい問題を知っておくことが大切です。
そこで今回は、「女性介護福祉士に起こりやすい悩み」について解説します。
介護技術の問題
介護福祉士は、利用者の介護を行うことが主な仕事になります。そのため、寝返りや起き上がり、移乗など、さまざまな動作を介助する場面が多くあります。そのため介護福祉士は、こうした介助技術について勉強したり練習したりして、知識と技術を磨きます。
ただ、いくら資格を持っているといっても、働き始めの頃は経験が少ないため、どうしても上手く介助をできないことが少なくありません。
例えば、特に体が小さい女性の介護福祉士が、体の大きな全介助の利用者を移乗させる場合には、非常に高い介護技術が必要になります。そのため、介護福祉士としての経験が浅い場合、移乗自体が1人の介助では行えないことがあります。
一方で男性であれば、そうした場合でも力を使って何とか移乗を行うことができケースが少なくありません。
確かに、こうした力ずくの介護は、介護される側にとっても、介護する側にとっても好ましくはありません。しかし、どうしても介護に慣れるまでは、こうした力の弱さに悩まされる女性介護福祉士は多いです。
ただそうはいっても、焦る必要はありません。意地になって無理やり介護をしようとすると、利用者を転倒させてしまったり、あなた自身の体を痛めたりすることにつながります。そのため、上手くできるようになるまでは、他のスタッフにお願いしたり、手伝ってもらったりするようにしましょう。
そして、少しずつでいいので介護技術を学ぶことで、体の大きな利用者の介護をスムーズに行うことができるようになります。
利用者からのセクハラ
女性が介護施設で働いていると、よく起こりがちな問題の1つに「セクハラ」が挙げられます。特に、介護度が低い利用者からのセクハラは多く、たくさんの女性介護福祉士が悩まされています。
例えば、横の席に座っている利用者の介護を行っているときや通りすがりにお尻を触られるなどは、多くの介護職者が経験していることです。
そしてそうした場合に、対応の仕方に困る介護福祉士も少なくありません。中には、「利用者に対して強く注意することもできないけど、セクハラはつらい」「意図的にやっているのかがはっきりしないため何といえばいいのかわからない」といったように、上手く対応できずに悩み続ける人もいます。
実際に、利用者に対して「触らないでください」というと、「たまたま当たっただけだろ」「意図的ではない」といって怒り返してくるような利用者もいます。
ただ、そうしたセクハラを何も言わずに容認し続けることは問題です。そうした行為を行う人は、何も対応せずにいると、ずっとセクハラを行い続ける可能性が非常に高いです。
そのため、利用者からセクハラなどを受けた場合には、まずは上司に相談して「その人の介護は行わない」「上司から注意してもらう」など、しっかりとした対応を行うようにしましょう。
このように、女性の介護福祉士には、利用者からのセクハラに悩まされる可能性があることを知っておいてください。。
今回述べたように、女性の介護福祉士の中には、「介護技術」や「利用者からのセクハラ」に悩まされる人が多くいます。介護技術に関しては、勉強・練習して経験を積むことで悩みは解消できます。
一方で、利用者からのセクハラに関しては、問題をあいまいにせずに、上司に報告してしっかりとした対応を取るようにしましょう。
まあ、こうした女性介護福祉士ならではの悩みがあることを理解しておくことが大切です。
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