夜勤をしたくない介護福祉士必見!夜勤なし求人の探し方
介護福祉士の中には、「夜勤なしの職場で働きたい」と考えている人が多いです。実際に私も、夜勤なしの職場が良いと考えて、夜勤がない職場で働いています。
夜勤がないと、規則正しい生活が送れるようになるため、体調が崩れにくくなります。また、家族や周囲の人と生活のリズムがズレないことも、夜勤がない職場で働くメリットの一つです。
このように、介護福祉士が夜勤のない職場で働くと、さまざまなメリットを得ることができます。ただ、もちろん夜勤なしの職場にはメリットだけではなくデメリットもあります。
そのため、夜勤なしの職場で働きたいと考えている場合には、夜勤なしの職場で勤めるメリットとデメリットの両面を理解しておくことが大切です。
そこで今回は、「介護福祉士の夜勤なし求人を探すポイント」について解説します。
介護福祉士で夜勤がない職場
介護福祉士が働く職場の中には、夜勤がある施設と、夜勤がない施設があります。夜勤の有無について考える際には、まずは夜勤がある職場とそうでないところを把握しておくことが大切です。
以下に、介護福祉士が勤める職場における夜勤の有無についてまとめます。
夜勤がある職場 | 夜勤がない職場 |
---|---|
・特別養護老人ホーム ・介護老人保険施設 ・グループホーム ・有料老人ホーム ・訪問介護(重度訪問介護などを実施している職場) ・入院施設がある病院 |
・デイサービス、デイケア ・入院施設がない病院(クリニックなど) ・訪問介護 |
夜勤なしのメリット・デメリット
介護福祉士が夜勤のない職場で働くことには、メリットとデメリットがあります。そのため、夜勤をしたくないと考えている人は、こうした夜勤なしの職場で働くメリットとデメリットを理解しておくことが大切です。
夜勤なしのメリット
介護福祉士が夜勤なしで働くメリットは、いくつかあります。その中でも、「身体的負担が小さい」「精神的負担が小さい」「家族と生活がズレない」という3つは、多くの介護福祉士が感じている、夜勤がないことで得られるメリットです。
・身体的負担が小さい
介護福祉士が夜勤で働くと、通常では寝ているはずの時間(夜中)に仕事をしなければいけません。そうなると、当然ながら体には日勤で働いているとき以上の負担がかかります。また、夜勤をしていると生活のリズムが崩れてしまいます。
こうしたことから、夜勤で働くと体調を崩しやすくなるのです。
例えば、介護職や看護師などの夜勤がある仕事をしている人は、「不眠」や「肥満」「糖尿病」といった病気にかかりやすいとされています。その他にも、夜勤をしている女性は「生理不順」や「不妊」といった婦人科系の疾患になりやすいことも明らかになっているのです。
それに対して夜勤なしの職場であれば、規則正しい生活を送ることができるため、体に対して必要以上の負担がかかりません。
・精神的負担がかからない
また、介護・福祉施設や病院における夜勤の仕事では、対象が高齢者であるため、何かと予想外のことが起こりがちです。そのため、夜勤中は常に気を張っておかなければいけません。
例えば、夜勤中に利用者が急に体調を崩すことは多々あります。さらに、夜中にトイレへ行こうとしたときに、転倒してしまうような人も少なからずいます。夜勤の介護福祉士は、こうした緊急事態にも、すぐに対応できるようにしておかなければいけないのです。
もちろん、看護師などが一緒に夜勤をしている職場であれば、緊急事態時には看護師が対応してくれます。ただ、一人で夜勤をしなければいけない職場の場合、全て3をあなたが対応しなければいけません。
介護福祉士の中には、こうした緊急時の対応などに対して、精神的なプレッシャーを感じている人もも多いのです。
このような理由から、夜勤は日勤よりも精神的な負担が大きくなるといえます。
夜勤がない職場であれば、こうした夜勤独特の緊張感がないため、その分だけ精神的な負担は少なくなるのです。
・家族と生活がズレない
夜勤をしていると、旦那や子どもといった家族との生活にズレが生じてしまう人がほとんどです。一般的に、日勤で働いている人の方が過半数であるため旦那さんは日中仕事をしている場合がほとんどですし、当然ながら子どもは日中に学校に通います。そのため、夜勤のときは家族との生活がズレることになるのです。
夜勤がない職場であれば、こうした家族との生活のズレを心配する必要がなくなります。
夜勤なしのデメリット
介護福祉士が夜勤なしの職場で働くことには、デメリットもあります。そうはいっても、誰もが共通して当てはまるデメリットといえば「収入が少なくなる」ということくらいです。
夜勤がない職場であれば、夜勤がないため夜勤手当や割増賃金の分だけ収入は少なくなります。介護福祉士における夜勤手当の相場は1回5,000円前後です。そのため、月に4~5回夜勤があるような職場と比べると、月収で20,000円程低くなるのです。
夜勤を好む介護福祉士のほとんどは、こうした夜勤手当や割増賃金による増収に魅力を感じています。
このように「夜勤手当や割増賃金などが得られない」ということは、介護福祉士が夜勤なしの職場で働く一番のデメリットだといえます。
夜勤ありと夜勤なしの給料の違い
既に述べたように、介護福祉士が夜勤なしの職場で働くことのデメリットは、給料の違いにあります。それでは、夜勤がある職場とない職場では、給料にどれほどの違いがあるのでしょうか。
そこで、厚生労働省の統計(平成27年度介護従事者処遇状況等調査結果)により算出された、職場別による介護福祉士の平均給与額を記します。
平均年齢(歳) | 平均勤続年数(年) | 平均給与額(円/月) | |
---|---|---|---|
全体 | 41.9 | 8.0 | 297,320 |
介護老人福祉施設 | 38.1 | 8.3 | 322,040 |
介護老人保健施設 | 38.5 | 8.8 | 308,220 |
介護療養型医療施設 | 43.0 | 8.9 | 282,210 |
訪問介護事業所 | 47.3 | 7.8 | 285,110 |
通所介護事業所 | 42.8 | 7.6 | 272,330 |
認知症対応型共同生活介護事業所(グループホーム) | 44.1 | 7.1 | 271,050 |
*ここで示されているのは、介護職員処遇改善加算(1)~(4)の届出をしている事業所を対象に調べられた値です。
以上のうち、赤字で記した介護老人福祉施設と介護老人保健施設、介護療養型医療施設、グループホームに関しては、夜勤がある職場になります。それに対して、青色の訪問介護事業所と通所介護事業所は、基本的に夜勤がない職場です(訪問介護には夜勤がある職場も存在します)。
そこで、これらの平均給与額を算出して、夜勤がある職場とない職場の平均月収額を比較します。
夜勤あり | 夜勤なし | |
---|---|---|
平均月収額(円) | 295,880 | 278,720 |
この数値から見てもわかるように、夜勤がある職場とない職場では、月収で20,000円程度の差があるといえます。
夜勤なし求人の探し方
ここまで、介護福祉士における夜勤がある職場とない職場の違いについて述べてきました。そこで、ここからは介護福祉士における夜勤なし求人の探し方について記します。
夜勤なし・土日祝日休みの求人を知りたい
介護福祉士の中には、「夜勤がないだけでなく、土日祝日が休みである職場に勤めたい」と考えている人もいます。こうした職場であれば、休みの日に家族と過ごすことができます。
そして、介護福祉士が働く職場で夜勤がなく土日祝日が休みであるのは、デイサービスやデイケアといった通所系サービスの施設です。その中でも、クリニックに併設されているデイサービス・デイケアであれば、クリニックの休診日に併せて、土日祝日が休みとなる場合が多いです。
実際に私が勤めていたデイサービスは、グループ内でクリニックを運営しており、夜勤なし・土日祝日休みの職場でした。
ただ、そうしたクリニックに併設されているデイケアやデイサービスの中にも、「クリニックが土日祝日休みであっても、デイケアとデイサービスだけでは日祝日稼動している」という職場も存在します。
そのため、介護福祉士として夜勤なしで土日祝日休みの職場に転職したい場合には、デイケアやデイサービスであっても、事前に土日祝日の営業について確認することが大切です。
その他にも、市や社会福祉協議会(社協)が運営しているデイサービスなどは、夜勤がなく土日祝日が休みである職場がほとんどです。
夜勤なしで高収入の求人はあるのか?
既に述べたように、夜勤がある職場とない職場では、月収で20,000円程度の違いがあります。このように、基本的に介護福祉士の勤務先としては、夜勤がある職場の方が高収入の傾向にあります。
ただそうはいっても、夜勤がない職場でも、高収入であるところは存在します。
例えば、入院施設がない病院(クリニック)は基本的に夜勤がありませんが、デイケアやデイサービスなどと比較すると、介護福祉士の給料は高いところが多いです。
また、先ほど述べたような市や社会福祉協議会が運営しているデイサービスは、公務員、もしくは公務員と同等の待遇を受けることができます。そのため、夜勤がない上に高い収入を得ることができます。
このように、夜勤がない職場であっても、介護福祉士の給料が高い職場は存在するのです。
夜勤がある職場で夜勤なしの正社員求人はあるのか?
介護福祉士が働く有料老人ホームや特養、老健などの職場では、基本的に夜勤があります。介護福祉士の中には、「そうした職場でも夜勤なしの正社員として働くことができるのか?」という疑問を持つ人も少なくありません。
例えば、小さい子どもがいる女性であれば、月に数回であっても夜勤は難しいです。また、そうした事情がなくても「夜勤をしたくないけど特養で働きたい」と考えている人もいます。
実際のところ、有料老人ホームや特養といった夜勤があるような職場であっても「夜勤なしの正社員」という求人は存在します。ただ、そうした場合には、夜勤をしている正社員のスタッフから陰口などを言われることは覚悟しておいた方がよいでしょう。
そうした状況を気にしないのであれば、夜勤がある職場であっても、夜勤なしの正社員として働くことは可能です。
介護福祉士における夜勤なし求人の探し方
介護福祉士が夜勤なしの求人を探す際には、単純に「夜勤なし」という条件で求人を検索しても問題ありません。その上で、デイケアやデイサービスといった、基本的に夜勤がないような職場の求人を選択すればよいでしょう。
ただ、もしあなたが「夜勤なしで高額である求人を見つけたい」と考えているのであれば、希望にあった求人を見つけることは容易ではありません。
そうした好条件の介護福祉士求人は、求人数が限られているのが現状です。また介護福祉士の中には、夜勤をしたくないと考えている人がたくさんいます。そのため、夜勤なしでなおかつ好条件である介護福祉士求人は、人気が高く求人が出されてもすぐに採用者が決まってしまいます。
こうしたことから、あなたが夜勤なしで好条件の介護福祉士求人を探す際には、介護福祉士専門の転職サイトを活用することをお勧めします。
転職サイトは、一般には公開されていないような好条件の求人(非公開求人)を多く抱えています。さらに、担当のアドバイザーに希望の条件を伝えておけば、希望に合った求人が出たときに教えてもらうことができるのです。つまり、求人を見逃したり、応募に出遅れたりするのを避けることができます。
このように、介護福祉士が夜勤なしの好条件求人を探す場合には、転職サイトを活用するようにしましょう。
今回述べたように、介護福祉士の職場の中には、夜勤がなく好条件である求人は存在します。ただ、そうした求人は数が限られている上に人気が高いため、よほどタイミングが合わなければ見つからないのが現状です。
そうした際には、転職サイトを上手く活用することで、あなたの希望に合った求人を効率的に見つけることができるようになります。
ぜひ転職サイトを使って、夜勤なしの好条件である職場への転職を成功させるようにしましょう。
介護関連職者が転職を行うときは、転職をサポートしてくれる転職サイトを有効に活用することであなたに適した求人と出会うことができるようになります。
自分ひとりで求人の探索を行っても、数ある求人情報から自分に合った求人を見つけることは難しいです。また、どれだけ頑張っても2~3社へのアプローチが限界です。さらに、給料面や休日などの労働条件を交渉することは現実的ではありません。
転職サイトに登録して専門のコンサルタントに依頼すれば、100社ほどの求人からあなたに最適の条件を選択できるだけでなく、病院や施設、企業との条件交渉まで全て行ってくれます。
ただ、当然ながら転職サイトによって対応やサービス内容は異なります。例えば、電話だけの面接で済ませる会社があれば、必ず直接会って面接するところもあります。また、地方の求人に強い会社があれば、都心部の求人を多く抱えている会社もあります。
転職サイトを活用する際には、こうしたそれぞれの転職サイトの特徴を理解しておくことが大切です。以下のページで介護職者におススメの転職サイトにおける特徴を解説しています。それぞれの転職サイトの違いを学んだ上で利用することで、転職での失敗を防ぐことができます。
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転職サイトを有効活用する方法
転職サイトを活用することは、転職で成功するために有効な手段です。ただ、転職サイトは使い方を間違えると、転職で失敗することにつながります。そのため、転職サイトの有効な活用方法を理解しておくことが大切です。
おススメの転職サイトの特徴と比較
転職サイトを活用する際には、それぞれの転職サイトにおける特徴を理解した上で、あなた自身に適した転職サイトを利用することが大切です。介護職者に特化した転職サイトを比較・検討した上で、登録する転職サイトを決めましょう。
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