介護士の給料で結婚は可能?:介護士の結婚事情について全て解説

介護士給料安い

介護士の中でも、「結婚」に関することで悩んでいる人は少なくありません。例えば「男性の介護士って結婚できるの?」「介護士ってだけで彼女の親から反対されることってあるの?」「(女性が)介護士の人と結婚したら共働きしないといけないの?」といった疑問を持つ人は多いです。

確かに、介護士は給料が安く「介護士と結婚したら苦労する」というイメージを持っている女性も少なくありません。また、実際に介護士という職が原因で、彼女やその両親に結婚を断られた人が存在するのも事実です。

しかし、たとえ介護士であっても、問題なく結婚はできます。実際に私の知人には、介護士同士で結婚して、奥さんはパート勤務で子供2人を育てながら新築の家を購入している人もいます。

当然ながら、介護士の勤務先には、給料などの条件が悪く結婚後に苦労するような職場もあります。ただ、そうした職場であれば転職することで問題は解消します。

このように、「介護士だから結婚ができない」ということは決してありません。そのため、介護士であっても結婚に関して、深刻に悩んだり他業界への転職を考えたりすることは不要です。

そこで今回は、「介護士の結婚事情」について解説します。

男性介護士は結婚できないのか?

介護士として働く男性の中には「介護士だと結婚できないのではないか?」という不安を抱えている人は多いです。ただ、結論から述べると、介護士であっても問題なく結婚することはできます。

それでは、男性の介護士が持ちやすい結婚に関する悩みについて解説します。

給料(収入)の問題

男性の介護士が結婚に関して一番悩みやすいことは「結婚して家族を養っていけるのか?」ということです。つまり、介護士における給料の安さに不安を抱えている人が多いのです。

実際に、他業種と比較して介護士の給料は低いのが現状です。

例えば、国税庁が実施した「民間給与実態統計調査」では、平成25年における正規社員の平均年収は485万円と報告されています。それに対して、介護士(介護職員初任者研修修了者)の平均年収は約320万円(平成27年度介護従事者処遇状況等調査結果から算出)となっています。

どちらも、実際の数値からすると少し高いように思えます。ただ、どちらにしても介護士の給料は日本における平均的な年収よりも150万円以上低いのが実際です。

当然ながら、結婚すると生計を共にするようになるため、女性は結婚相手の収入を意識します。そのため、こうした介護士の収入の低さが原因で、結婚に対して不安を抱えている介護士は多いのです。

男性の介護士でも問題ない

既に述べたように、介護士の給料は安く、他業種よりも150万円近く低いのが現状です。実際に、介護士の中には、月の手取り額が15万円にも満たないような人もたくさんいます。

しかし、そうした状況であっても、結婚することはできます。もちろん、介護士一人の給料だけでは、余裕のある生活ができないのは事実です。そうはいっても、共働きしたり、生活を切り詰めたりすることで、介護士だけの給料であっても問題なく結婚生活を送ることはできます。

例えば、介護士である男性の年収が250万円だったとしても、結婚相手である女性の年収が400万円あれば、世帯年収は650万円となります。650万円あれば、子供が生まれても十分に生活することは可能です。

実際、冒頭でも述べたように、私の知人には介護士同士で結婚して、子供2人を育てながら新築を購入した人もいます。

また、どちらかの実家に同居すれば、家賃や光熱費といった出費が少なくなるため、介護士一人の給料でも生活できます。

このように、介護士の給料が安いことは事実です。しかし、給料が安いという理由だけで、結婚ができないことはありません。ただ、介護士の中には、介護職というだけで悪いイメージがあるため、そのことが原因で「相手にしてもらえなかった」という人がいるのも事実だということは知っておいてください。

親に反対される可能性

介護士の中には、「相手の両親から結婚を反対された」という人もいます。長年付き合った彼女との結婚を決意し、相手からプロポーズを受け入れられた後に、結婚の話が進まないのです。

具体的には、挨拶に行ったときに、彼女の父親から職業や給料を聞かれ「介護職で年収は約○○万円です」と答えたところ、「それでは□□(彼女)を養っていけないではないか」と言われたようです。そして結局、そこから話が進まずに、結婚には至らなかったのです。

このように介護士の中には、自分と相手が結婚に同意しても、相手の両親に反対される人も存在します。

そのため、そうした事態に備えて「介護士の仕事でも問題なく生活できること」や「今後のキャリアプラン」など、相手の両親を納得させるような話をできるようにしておくことが大切です。

確かに、介護士という職は相手の両親に悪いイメージをもたれがちです。ただ、しっかりと説明すれば納得してもらえるケースも少なくないため、介護士という仕事に自信をもって挨拶にいくようにしましょう。

介護士が結婚して子供ができたら大変か?

男性の介護士の中には、「奥さんと2人の生活では問題ないけど、子供ができたときは大丈夫か?」と考える人も多いです。当然ながら、子供を育てるとなると2人で生活するとき以上にお金が必要ですし、子育ても協力して行わなければいけません。

そうした中で、子供ができた後の生活に関しては、「給料」「残業」「夜勤」という3つに対して悩む介護士は少なくありません。

給料(収入)の問題

既に述べたように、介護士の給料は他業種と比較して安いです。そして、奥さんと2人馬力で働いたり実家に同居したりしている場合には、介護士の給料であっても子供を育てていくことはできます。ただ、そうした恵まれた環境の人ばかりではありません。

実際に、介護士一人の給料であれば、奥さんと子供を養っていくことは難しいのが現状です。

例えば、手取りの月収が15万円だったとします。徹底した節約をして、月3万円の賃貸アパートに住んで食費を2万円に抑えたとしても、携帯電話代で1万円、光熱費で1万5千円、雑費で2万円かかれば、残るお金は6万5千円です。
この中から、生命保険や車のローン、子供が幼稚園に通うようになれば幼稚園代を支払わなければいけません。

数値だけ見ると、「何とか生活できそうな気がする」と感じる人も多いはずです。しかし、これは徹底した節約を実施した場合であって、想像以上に苦しい生活になります。実際に、こうした生活を何十年も続けることは難しいです。また、子供が大きくなれば出費は増えるため、さらに生活は苦しくなります。

このように、男性介護士一人の給料で子供を育てていくことは、かなり難しいのが現状です。

残業の問題

結婚して子供ができると、夫婦で協力しないといけない場面が増えます。そうした中で、残業で帰りが遅くなると、奥さんにかかる負担が大きくなります

例えば、子供を風呂に入れる際、3歳くらいになるまでは母親一人で入浴をさせることは大変です。特に、子供が自分で動くことができないような1歳未満の時期は「両親のうちどちらか一方が子供と一緒に入浴し、もう一方が受け取って体を拭いて服を着せる」というように、2人で協力した方が圧倒的に楽です。

介護士が働く職場の中には、毎日のように残業を強いられるところも少なくありません。そうなると、奥さんにかかる負担は大きくなります。

このように、介護士に限ったことではありませんが、結婚後に子供ができたときに残業が多い職場で働いていると、奥さんが大変になる可能性が高いです。

夜勤の問題

介護士には、残業だけでなく夜勤がある職場も存在します。特に、特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)、有料老人ホームといった施設に勤めている場合には、夜勤を行わなければいけない可能性が高いです。

そして、子供が小さなときは、毎晩のように夜鳴きをします。そうした際に、夫婦で協力して子供を寝かせることができれば、お互いにかかる負担を分散することができます。ただ、夜勤で働いてると、そうした夜鳴きに対応できるのは奥さん一人になってしまうのです。

また、小さな子供と夜を二人で過ごすことに対して不安を感じる女性は少なくありません。

このように、介護士で夜勤がある職場に勤めている人は、子供が生まれた後に、こうした問題が生じる可能性があることを理解しておいてください。

介護士は結婚時に転職を考えるのもあり

ここまで述べたように、確かに男性で介護職である人は、給料も安く重労働であるため、女性から結婚を避けられるような場合もあります。しかし基本的には「介護職だから結婚できない」ということはありません。ただ、給料面や残業、夜勤といった面で、結婚・出産後に苦労する人がいることは事実です。

そうした際に、介護職自体を辞めてしまう人もいます。もちろん、他業界へ転職することで、給料などの条件面が優れた仕事に就くことは可能です。

しかし、いくら介護士の給料が安く、残業や夜勤があるといっても、他業界へ転職することはリスクが高いためお勧めしません。まったく別業界へ転職すると、転職後のミスマッチが生じる可能性が大きく、失敗すると今よりも労働環境が悪化する可能性があるのです。

つまり、苦労して介護職を辞めたのに、違う業界で今まで以上に大変な思いをすることになります。

そうしたことを避けるためにも、結婚時に給料や残業、夜勤などの条件で悩んでいる場合には、介護士として職場を変えることをお勧めします。介護士が働く職場の中でも、給料が良い職場は存在します。

条件が良い職場へ転職することで、介護士として働きながら、結婚によって生じる不安を解消することができるのです。

給料が良い職場

介護士が働く職場の中にも、他と比較して条件が良い転職先は存在します。例えば、デイサービスや特別養護老人ホームなどを運営している社会福祉法人と比較すると、病院などの医療法人が出している求人は条件が良い傾向にあります

またその他にも、管理職者や新規立ち上げに伴うオープニングスタッフなどの募集は、一般的な介護士の求人よりも条件が優れている場合が多いです。

もちろん、管理職者やオープニングスタッフ募集の求人で転職した場合には、転職後に忙しくなって残業が多くなる可能性は高いです。そのため、給料面だけでなくさまざまな条件を考慮した上で転職先を決めることが重要になります。

ただ、そうはいっても、こうした求人を見つけて転職することができれば、介護士として高い給料を得ることができるようになります。

結婚後に意識すべき条件

既に述べたように、結婚後は給料以外にも意識しなければいけない条件がいくつかあります。

例えば、子供が生まれた後は、残業や夜勤などがない職場の方が好ましいです。また、通勤距離が遠いような職場であれば、朝は早く出なければいけないですし、夜の帰りは遅くなります。

他にも、福利厚生として「扶養手当」や「住宅手当」といった手当が支給されるかどうかも、結婚後には重要です。

このように、介護士が結婚後に転職する場合には、基本給やボーナスだけでなく、さまざまな条件を意識する必要があります。以下に、結婚後の転職時に意識すべき条件についてまとめます。

・残業、夜勤の有無
・手当(扶養手当、住宅手当など)の有無
・通勤時間
・年間休日数、日祝日出勤の有無
・有給消化率

転職時の注意点

介護士が結婚を機に転職することは、結婚に伴って生じる問題を予防・解消するために有効です。ただ、転職先の選択には十分注意しなければ、転職後にミスマッチが起こる可能性があります。

例えば、求人に掲載されていた給料が良かったため、面接時に条件を確認しないまま転職した人の中には「実際に働いてみると求人票に載っていた給料と違った」といった人もいます。また、「残業なし」と記載してあったにも関わらず、毎日のように残業しなければいけないような職場も存在します。

このように、結婚を機に良い条件を求めて転職する際には、焦ってミスマッチが生じる可能性があるのです。

そうしたことを避けるためにも、転職時には介護士専門の転職サイトを有効に活用するようにしましょう。転職サイトのアドバイザーに転職活動を支援してもらうことで、転職後にミスマッチが起こる可能性を限りなく低くすることができます。

そのため、特に結婚などをきっかけに好条件の求人を求めて転職する場合には、転職サイトを利用することをお勧めします。

今回述べたように、いくら介護士の給料が安いといっても、結婚して生活することは可能です。ただ、介護士が結婚後に苦労しやすいのは確かです。そしてそのような場合に条件が良い職場へ転職することは、そうした問題を解消する有効な一つの手段です。

しかし、焦って転職すると、転職後にミスマッチが生じて、さらに条件が悪い職場へ転職してしまう可能性があります。そうした事態にならないようにするためにも、転職する際には、介護士専門の転職サイトを有効に活用するようにしましょう。


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