シングルマザー(母子家庭)が介護職となるメリットと注意点

シングルマザー介護転職

介護職として働く人の中には、シングルマザー(母子家庭)の人が少なくありません。そうした人たちには、もともと介護職として働いていてシングルマザーになった人もいますし、シングルマザーになった後に介護職へ転職した人もいます。

シングルマザーで介護職というと、「夜勤があるから大変そう……」「給料が安いから難しそう……」「子育てと介護職の両立は体力的にきつそう……」というイメージを持っている人が多いです。

しかし実際には、シングルマザーの人が介護職として働くことにはたくさんのメリットがあります。例えば、介護職であれば無資格・未経験でも求人が見つかりやすいことは、シングルマザーが介護職として働くメリットです。また、働き方に多様性があり、生活に合わせて仕事ができることも介護職の魅力です。

このように、シングルマザーの人が介護職として働くことにはさまざまなメリットがあります。

ただ当然ながら、シングルマザーの人が介護職になる際には注意すべきことがあるのも事実です。そのため、シングルマザーで介護職として働くときには、メリットと注意点の両面を理解しておくことが大切です。

そこで今回は、「シングルマザー(母子家庭)が介護職となるメリットと注意点」について解説します。

シングルマザーが介護職として働くことはできるのか?

シングルマザー(母子家庭)の人の中には、「介護の仕事ってシングルでも大丈夫なの?」という疑問を持つ人が少なくありません。結論から述べると、シングルマザーであっても問題なく介護職として働くことができます。

無資格・未経験(高卒、中卒)でも可能

介護職の仕事は、無資格・未経験でも働くことができます。そのため、これまで介護の経験がないシングルマザーの人でも介護職として働くことは可能です。

実際、無資格・未経験のシングルマザーで介護職として働いている人はたくさんいます。シングルマザー中には、中卒や高卒で介護現場で働いている人もいるのです。

介護施設には、未経験者に向けて研修を行っているところが多く存在します。また、無資格者が働きながら介護資格を取れるように「資格取得支援」を実施している職場も少なくありません。

例えば、ある介護施設では、通常であれば受講料が50,000円前後する「介護職員初任者研修(初任者研修)」を、就職者に無料で受けられるような支援を実施しています。

無資格・未経験のシングルマザーであっても、こうした施設へ就職することで安心して介護職として働くことができるのです。

子どもの年齢、職場によっては難しい

無資格・未経験のシングルマザーであっても、介護職として働くことは可能です。ただ当然ながら、子どもの年齢や職場によっては厳しいところもあります。

例えば、子どもが小さいうちは夜勤がある職場で働くことは難しいです。未就学児がいる人は「育児・介護休業法」によって夜勤を免除してもらうことはできます。しかし、「夜勤ができない」という条件では、就職先の選択肢が狭まるのが現状です。

確かに、総合病院などで24時間対応の院内保育室がある職場であれば、子どもが小さくても夜勤で働くことはできます。

子どもが小さくても、シングルマザーが介護職として夜勤をできる環境が存在するのは事実です。ただ、院内保育が設置されている職場の求人は数が限られており、タイミングがよほど良くなければ見つかりません。

こうしたことからも、子どもが就学していないシングルマザーにとっては、夜勤がある職場で働くことは難しいのが実際です。

採用に影響はあるのか?

シングルマザーの中には「シングルマザーってだけで採用で不利になるのでは?」と考えている人も少なくありません。確かに、中にはシングルマザーだと採用されにくい施設があるのも事実です。しかし、介護施設の中にはシングルマザーだからこそ採用選考で有利となる職場もあります

例えば、母子家庭の人を雇用することで受けられる補助金を利用しているような職場であれば、積極的にシングルマザーを採用します。具体的には「特定求職者雇用開発助成金」と呼ばれる助成金です。

特定求職者雇用開発助成金とは、母子家庭の人や高齢者、障害者などの就職困難者をハローワーク等の紹介により雇用した際に支給される助成金です。

もちろん、助成金を受けるためには条件があるため、その条件を満たした人しか採用では有利になりません。ただそれでも、こうした助成金があるためにシングルマザーが採用されやすい職場は存在するのです。

また、介護現場には慢性人手不足である施設が多くあります。

そうした中で、シングルマザーは非常に貴重な人材です。それは、母子家庭である人は子どもとの生活がかかっているために、離職する可能性が低いからです。こうした理由で、シングルマザーを積極的に雇用している施設も少なくありません。

このように、介護施設には積極的にシングルマザーを雇用している職場が多く存在するのです。

シングルマザーが介護職として働くメリット

シングルマザーの人の中には「母子家庭の人に介護職って向いているの?」という疑問を持つ人もいるはずです。

特に、介護の仕事は「3K(きつい、きたない、きけん)」であるといわれています。ただでさえ、一人で子どもを育てることが大変である中で、体への負担が大きな介護職は難しいと考えるのは当然です。

しかし実際には、シングルマザーが介護職として働くことには、さまざまなメリットがあります。シングルマザーで介護職になることを考えている場合には、まずは介護職として働くメリットを理解しておくことが大切です。

無資格・未経験でも働ける

既に述べたように、介護職は無資格・未経験でも働くことができます。

シングルマザーの人の中には「離婚するまで専業主婦だったため仕事をした経験がない」という人も少なくありません。介護職であれば、そうした無資格・未経験の人でも問題なく働くことができるのです。

無資格・未経験でも就職できるのは、シングルマザーが介護職として働くメリットの一つだといえます。

働き方に多様性がある

一言で介護職といっても、介護職として働く介護施設にはさまざまな職場があります。

例えば、日勤だけしかないような職場もあれば、夜勤がある介護施設もあります。また、身体介護がほとんど必要ない施設もあれば、逆に入浴介助などの身体介護ばかりを任せられる職場も存在します。

また、雇用形態も正社員から契約社員、パート(アルバイト)、派遣など幅広いです。

このように、介護職は働き方に多様性があります。つまり、介護職はライフスタイルに合わせた働き方が選択しやすい仕事だといえます。

特にシングルマザーであれば、環境や子どもの年齢によって仕事に求める条件は異なります。そのため、働き方に柔軟性があることは重要です。

こうした、働き方にバリエーションがあることも、シングルマザーが介護職として働くメリットだといえます。

女性が多くシングルマザーの立場を理解されやすい

また、介護現場のほとんどはスタッフの半数以上を女性が占めています。さらに、介護施設にはシングルマザーとして働いている人もたくさんいます。そのため、介護施設にはシングルマザーの立場を理解してもらいやすい職場が多い傾向にあります。

例えば、シングルマザーであれば、子どもの体調不良で急に仕事を早退しなければいけないときもあります。そうした際に、女性が多い職場であれば、快く早退させてもらえるのです。

ただでさえ忙しい介護現場において急な早退は、早退する側としても心苦しいことです。そうした中で、現場のスタッフに自分の立場を理解してもらえることは非常に助かります。

もちろん、女性社会だからこそシングルマザーに対して厳しい職場も存在します。ただ、介護施設の多くはシングルマザーに理解が深い職場であるのが実際です。

このようの、立場が理解されやすいということは、シングルマザーが介護職として働くメリットだといえます。

シングルマザーの介護職が持つ悩み

シングルマザーの人が介護職として働くことには、さまざまなメリットがあります。ただそうはいっても、母子家庭で介護職として勤める中で、抱えやすい悩みがあることも事実です。

そのため、シングルマザーで介護職になる際には、事前に母子家庭の人が持ちやすい悩みについて把握しておくことが大切です。

急な呼び出し

シングルマザーに限らず女性であれば、子どもが小さいうちは保育園や幼稚園から急に呼び出されることが少なくありません。

例えば、子どもが保育園中に熱発したり、転んで怪我したりした場合には、あなたの職場に呼び出しがかかることになります。こうした際に、子持ちの人に理解のある職場であれば、快く早退させてくれます。

ただ、どれだけ理解がある職場であっても、忙しい介護現場を急に早退することは心苦しいのが実際です。また、そうした早退が月に何回もあると、職場ではどんどん働きにくくなります。

このように、シングルマザーの中には保育園や幼稚園からの急な呼び出しに悩んでいる人が多く存在します。

女性社会がつらい

既に述べたように、介護施設のほとんどは女性が半数以上を占めています。つまり、介護の現場はいわゆる「女性社会」ということです。そのため、女性だからこそシングルマザーの立場に理解を示してくれる職場もあれば、逆に女性ゆえに嫌がらせをされるような職場も存在します。

例えば、母子家庭に理解がない女性の上司であれば、保育園からの急な呼び出しなどによる早退に対して、小言を言われる可能性があります。また、スタッフ間で陰口を叩かれることも少なくありません。

その他にも、シングルマザーとして働く人の中には「他のスタッフと明らかに対応が違う」「挨拶をしても無視される」といったような経験をする人も少なからずいます。

もちろん、こうした問題はシングルマザーや介護職に限ったことではありません。ただ女性社会である介護現場では、シングルマザーであるゆえにこうした悩みが起こりやすいのが現状です。

お金が足りない

介護職は、他の仕事と比較して給料は安い傾向にあります。当然、介護職といっても働く職場や場所によって給料は異なります。ただそれでも、介護職は全体的に給料は低いのが現状です。

例えば、介護職としてフルタイムで働いている人の中には、社会保険などを引かれた手取り額が10万円に満たないような人もいます。そうなると、たとえ母子手当などが支給されたとしても、余裕がある生活をすることは難しいです。

また、子どもが大きくなったときのために貯金をすることもできません。当然、自分自身の老後に向けた貯蓄も困難です。

シングルマザーで介護職として働く人の中には、こうした収入の低さに悩んでいる人が少なくありません。

子どもと過ごす時間がない

介護施設の中には、土日祝日も営業している施設が多くあります。例えば、特別養護老人ホーム(特養)や有料老人ホームなどは、利用者さんが入所しているため、休日など関係なく仕事があるのです。

そして、そうした土日祝日に出勤しなければいけない職場で働く場合、学校が休みの日に子供と過ごすことができません。

もちろん、子どもが学校に行っている平日に仕事が休めることにもメリットはあります。例えば、子どもがいなければ、ゆっくり身体を休めることもできますし、買い物などに行ってリフレッシュすることもできます。

ただそれでも、シングルマザーで介護職として働く人には、子どもと過ごす時間を確保できずに悩んでいる人がたくさんいるのです。

身体的につらい

介護施設の中には、身体介護をたくさん行わなければいけない職場も存在します。例えば、特養などの介護度が高い利用者さんが多い施設であれば、必然的に身体介護が増えます。

当然ながら、移乗や起き上がり介助、おむつ交換といった身体介護は、介護職者の身体に大きな負担がかかります。

さらに、シングルマザーであれば、家庭でも食事の準備や洗濯などの家事を全て一人で行わなければいけません。そのため、身体介護が多い職場で働くとなれば、家と職場の両方で重労働をすることになるのです。

シングルマザーで介護職として働く人の中には、こうした身体的な負担の大きさに悩んでいる人が少なくありません。

シングルマザーの給料事情

既に述べたように、シングルマザーの中には介護職の給料の低さに悩んでいる人が多く存在します。それでは、実際に介護職として働くシングルマザーの収入は、他の職種であるシングルマザーと比較して低いのでしょうか。

シングルマザーの平均年収は223万円

シングルマザーの平均年収に関しては、厚生労働省が実施した「平成23年度 全国母子世帯等調査」で223万円と報告されています。それに対して、逆にシングルファザーで一人親の男性における平均年収は380万円となっています。

つまり、同じ一人親といっても、男性と女性では年収に150万円以上の違いがあるのです。

このように、シングルマザーの年収は200万円前後であるのが現状です。

介護職には極端に安い給料の職場もある

シングルマザーで介護職として働く人には、極端に給料が安い人も存在します。

例えば、シングルマザーで介護職の人には、フルタイムで手取ち額が9万円という人もいます。もちろん、社会保険料や年金などには加入しているため、社会保障は十分に受けることができます。

それでも、月の手取り額が9万円では、子どもを育てていくのは難しいのが実際です。

ただ、これは介護職の中でも極端な例です。実際に無資格・未経験の状態からフルタイムで介護職として働く場合には、総支給で15~18万円、手取り額で12~15万円であるのが一般的です。

つまり、年収にすると200万円前後となり、シングルマザーの平均年収と大きな差はありません。

このように、介護職だから給料が安いというわけではありません。ただ、中には非常に安い給料で介護職として働いているシングルマザーも存在するのです。

好条件で働いている人もいる

シングルマザーで介護職の人の中には、好条件の職場で働いている人も存在します。

例えば、入所施設において夜勤なしの条件で月の手取り額が18万円、年間のボーナスが70万円を超えているような人もいます。このケースであれば、年収は軽く300万円を越えます

もちろん、このような好条件の職場で働いている人は限られています。ただ、それでもシングルマザーで介護職の人の中には、高い収入を得ている人がいるのも事実です。

シングルマザーが活用すべき「母子家庭自立支援策」

シングルマザーが介護職として就職する際に知っておくべき知識として「母子家庭自立支援策」という制度があります。

これは、厚生労働省がひとり親を対象に推進している取り組みであり、以下の4つの項目から成り立っています。

子育てと生活支援 ・保育所の優先入所の法定化
・ヘルパーの派遣などによる子育て、生活支援の実施
・サテライト型施設の設置など母子生活支援施設の機能拡充
就業支援 ・母子家庭等就業・自立支援センター事業の推進
・母子家庭の能力開発等のための給付金の支給
・母子家庭の母の公共的施設における雇い入れの促進
養育費の確保 ・法律相談事業の実施
・養育費支払い努力義務の法定化
・養育費の額の目安となる算定表を含む「養育費の手引」の作成
・民事執行制度の改正による履行確保の促進
経済的支援 ・自立支援する観点から母子寡婦福祉貸与の充実
・児童扶養手当の支給

以上のうち、就業支援の「母子家庭の能力開発等のための給付金の支給」を活用することで、資格取得を支援してもらうことができます。これは、「自立支援教育訓練給付金」と呼ばれるものです。

具体的には、雇用保険制度の教育訓練給付の教育訓練講座、厚生労働省が認めた講座、その他都道府県等の長が別に定める講座の3つのいずれかであれば、上限を10万円として入学や受講料にかかった額の20パーセントが支給されます。

具体的には、介護資格である「介護職員初任者研修」や「介護福祉士」「実務者研修」「介護支援専門員(ケアマネージャー)」など、さまざまな資格が対象となっています。

シングルマザーで介護職になる人には、こうした制度を活用することで、小さな負担で資格を取得することができるのです。

自立支援教育訓練給付金の対象となる講座について調べたい人は、こちらのページから探すことができます。

シングルマザーが避けるべき職場

シングルマザーの人が介護職として働く場合、介護施設の中には避けた方がよい職場があります。そのため、シングルマザーで介護施設への就職を希望する人は、まずは避けるべき職場を理解した上で求人を探すことが大切です。

夜勤ありの職場

介護施設の中には、夜勤がある職場が少なくありません。例えば、特養や病院、老人ホームといったように、利用者さんが入所している施設は夜勤があるのが一般的です。

当然ながら、小さな子どもがいるシングルマザーであれば、夜勤をすることは難しいです。

実際に、保育・介護休業法によって未就学児を持つ母親は、職場に申請することで夜勤を免除してもらうことができます。ただそうはいっても、他のスタッフが夜勤をしている中で、自分だけ夜勤を免除してもらうことに気が引ける人は多いです

また、たとえ実家の両親に子どもを預けることができる人でも、夜勤をすることは容易ではありません。夜勤は日勤以上に体へ大きな負担がかかるため、一人で子どもを育てながらとなると、想像以上に大変です。

こうしたことからも、シングルマザーである人は、そもそも夜勤がある職場は避けた方が無難だといえます。

以下に、介護施設で夜勤がある施設とない施設についてまとめます。

夜勤がある職場 夜勤がない職場
・特別養護老人ホーム
・介護老人保険施設
・グループホーム
・有料老人ホーム
・訪問介護(重度訪問介護などを実施している職場)
・入院施設がある病院
・デイサービス、デイケア
・入院施設がない病院(クリニックなど)
・訪問介護

土日祝日営業の職場

介護施設の中には、土日祝日も営業している職場が多くあります。例えば、特養などの利用者さんが入所している施設は、土日祝日関係なく仕事があります。

土日祝日は、基本的に幼稚園や学校は休みです。そのため、もしシングルマザーで土日祝日に仕事が入っていると、その日は両親もしくは学童保育などに子どもを預けなければいけなくなるのです。

もちろん、そうした環境が整っていれば、土日祝日に出勤しても問題ありません。ただ、間違いなく子どもと過ごす時間は少なくなります。

当然ながら、土日祝日も営業しているような施設であれば、出勤を求められる可能性は高いです。

こうしたことからも、シングルマザーで介護職となる場合には、土日が休み、もしくは土日祝日の出勤を考慮してもらえるような職場を探すことをお勧めします。

正社員を目指すシングルマザーにお勧めの職場

ここまで述べたように、シングルマザーで介護職となる場合には、できれば避けた方がよい職場が存在します。もちろん、そうした職場であっても、パートやアルバイトとして条件を限定して勤めるのであれば問題ありません。

ただ、正社員として就職するのであれば、あなたの都合に職場が合わせてくれる可能性は低いです。そのため、特にシングルマザーはしっかりと就職先を選ばないと失敗することになります。

そこでここからは、正社員を目指すシングルマザーである人にお勧めの職場について記します。

デイサービス・デイケア

デイサービスやデイケアは、通所介護や通所リハビリと呼ばれるものであり、利用者さんが自宅から通って受ける介護保険サービスです。

具体的なサービス内容は、それぞれの施設によって異なりますが、リハビリやレクリエーション、入浴、食事などを実施するところがほとんどです。

そして、デイサービスやデイケアといった通所系の施設であれば、基本的に夜勤はありません。また、特に「運動機能特化型」「リハビリ特化型」と呼ばれるような施設であれば、介護度が低い利用者さんが多いため、身体介護によって体に負担がかかることもありません。

そのため、デイサービスやデイケアであれば、シングルマザーの不安要素である夜勤や体への負担などを心配する必要がないのです。さらに、デイサービスやデイケアには、土日や祝日が休みである職場が多い傾向にあります。

こうした理由から、デイサービスやデイケアは正社員を目指すシングルマザーにお勧めの職場だといえます。

保育室付きの病院

シングルマザーには夜勤がある職場はお勧めしません。ただ、それでも「夜勤をしたい」という人には「保育室付き病院」をお勧めします。

例えば、総合病院などには、24時間対応の院内保育室を設置しているところもあります。そうした職場であれば、子どもを職場内にある保育室に預けて夜勤をすることができます。

そして、病院内にある保育所であれば、比較的利用料も安く、融通が利く場合が多いです。

ただ、当然ながらこうした24時間対応の院内保育室がある職場は少ないのが現状です。それでも、こうした条件の求人が見つかった場合には、シングルマザーでも夜勤として働くことができます。

このように、夜勤をしたいシングルマザーには、24時間対応の院内保育室を設置している病院がお勧めです。

シングルマザーにお勧めの介護求人の探し方

ここまで述べたように、シングルマザーが介護職として働く場合には、さまざまな条件を考慮しなければいけません。また、シングルマザーにお勧めであるデイサービスやデイケア、院内保育室付きの病院などの条件が整っている職場や、高収入の求人は数が少ない上に人気が高いです。

そのため、ハローワークや求人サイトなどを使って自分自身で探しても、なかなか見つからないのが実際です。

さらに、介護施設には、いわゆる「ブラック企業」と呼ばれるような職場が少なくありません。また介護施設の中には、表面上は好条件に見えても「実際に働いてみると劣悪な労働環境であった」という職場は多々あります。

そうした中で、シングルマザーの人が希望に合った求人を見つけるためには「介護職専門の転職サイト」を活用することをお勧めします。

転職サイトとは、無料で使える転職支援サービスです。登録すると、担当のアドバイザーが付いて転職活動全般をサポートしてくれます。具体的には、求人情報の紹介から履歴書や面接に対するアドバイスなど、転職に関わることであれば、全ての活動で支援を受けることができるのです。

当然ながら、アドバイザーは介護職の転職を支援するプロです。そのため、劣悪な労働環境である職場が紹介されることはありませんし、あなたの希望する条件を満たした求人のみを紹介してくれます。

こうしたことからも、シングルマザーで介護職になりたい人は、介護職専門の転職サイトを活用することをお勧めします。

今回述べたように、シングルマザーが介護職になることには、さまざまなメリットがあります。ただ、シングルマザーゆえに注意すべきこともたくさんあるのです。そうした中で、あなたの希望に合った求人を効率的に見つけるためには、介護職専門の転職サイトを利用することがお勧めです。

ぜひ転職サイトを有効に活用して、あなたのライフスタイルに合った職場を紹介してもらうようにしましょう。

ただ、介護職の転職サイトの中でも、無資格・未経験者を対象としているのは「カイゴジョブ」「ミライユキャリア」「きらケア派遣」の3つです。そのため、シングルマザーで無資格・未経験の人は、これら3つの転職サイトを利用するようにしましょう。
無資格・未経験から介護転職する人にお勧めの転職サイト


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