未経験から介護職の正社員として就職を成功させる具体的な方法

介護未経験正社員

 

未経験から介護職へ就職・転職する人の中には、正社員での雇用を希望している人も少なくありません。特に、20歳代などの若い年齢層人たちには、正社員として働きたいと考えている人が多いです。

 

ただ、未経験から介護職の正社員となると、さまざまな不安を持つ人がたくさんいます。例えば「未経験だけど正社員として働くことができるのか?」「未経験でも大丈夫な職場にはどのような施設があるのか?」といった悩みです。

 

実際、介護未経験から正社員として雇用されるのは容易ではありません。

 

そのため、未経験で介護職の正社員として雇用されたい人は、未経験者が正社員として採用されるためのポイントを押さえておくことが大切です。

 

そこで今回は、「未経験から介護職の正社員として就職を成功させる具体的な方法」について解説します。

 

介護未経験から正社員として雇用されるか?

介護未経験者で正社員雇用を目指している人の多くは「そもそも介護未経験から正社員として採用されるのか?」という疑問を持っています。

 

結論から述べると、未経験であっても正社員の介護職として雇ってくれる職場はたくさんあります。ただ、当然ながら有資格者の方が圧倒的に求人数が多いのが現状です。

 

以下に、未経験からの介護職正社員雇用における現状について記します。

 

無資格・未経験でも正社員として雇用されるのか?

既に述べたように、未経験であっても正社員の介護職として募集している求人はあります。そして、介護施設で働くためには、資格なども必要ありません。そのため、基本的には無資格・未経験であっても、正規の介護職員として雇用されることはあるのです。

 

また、介護施設の中には未経験者を対象とした教育プログラムを実施しているところもたくさんあります。

 

具体的には、移乗などの介助技術指導はもちろんのこと「介護職として行ってはいけないこと」など、介護施設で働く上で必要なことを指導してもらえるのです。そして、そうした施設では、一定期間の研修を修了した後に現場で働くようことになります。

 

その一方で、未経験者であっても十分な指導なく現場に出されるような職場も存在します。そうした介護施設の中には、未経験者に一人で夜勤を任せるようなところもあるようです。

 

介護施設の多くは、慢性人手不足の状態であるため、未経験者であっても人材が欲しい状況にあります。こうした現状も、未経験でも正社員で募集している施設が多く存在する理由です。

 

このように、無資格・未経験者であっても正社員の介護職として雇用されることは可能です。

 

有資格者より求人は少ない

無資格・未経験者であっても介護職として正社員の求人は出ています。ただ、介護施設における正社員の求人は「介護触診初任者研修(初任者研修)」や「介護福祉士」といった資格所有を条件としている場合が多いです。

 

例えば、ある求人サイトにおいて「介護職・ヘルパー」「正社員・契約社員」「未経験」という条件で求人を検索すると、全国で1000件近い求人が出ます。それに対して、同じサイト内で「正社員・契約社員」「介護福祉士」と検索すると、6000件以上の求人が見つかるのです。

 

このように、介護施設における正社員としての求人は、有資格者の方が圧倒的に多いのが現状です。

 

未経験者の求人が少ない理由

ここまで述べたように、無資格や未経験の人に対する正社員の求人は決して多くありません。また、未経験であっても介護福祉士などの資格を有している場合には、求人は見つかりやすいです。ただ、経験者が優遇されやすいことには変わりありません。

 

介護施設において経験者や資格者が優遇される理由は、主に「介護では経験や資格が重視される」「資格によって介護報酬の加算がある」という2つの理由が関係しています。

 

介護業界では、学歴や年齢などは関係なく、介護経験と所有している資格が評価の対象となる傾向が強いのです。

 

例えば、大卒で無資格・未経験である人と中卒で介護経験が3年ある人では、後者の方が転職時なども有利になります。また同じ経験年数であれば、大卒で初任者研修を修了している人と、高卒で介護福祉士の資格を持っている人では、圧倒的に介護福祉士を持っている人の方が評価されます。

 

このように、介護業界では経験と資格が重視されているため、経験者が優遇されやすいのです。

 

さらに、介護福祉士の資格所有者を雇用すると、加算される介護報酬が存在します。例えば通所介護(デイサービス)では、介護職員の総数における介護福祉士の割合が一定以上になるように配置されていると、「サービス提供強化加算」が認められます。

 

つまり、無資格者を雇うよりも介護福祉士を雇った方が、同じ職員数、利用者数であっても介護施設の利益が大きくなるのです。

 

こうした理由から、介護施設における未経験者や無資格者の求人は少ない傾向にあるのです。

 

未経験者における給料事情

介護職へ未経験で就職した人の給料は、厚生労働省の統計(平成27年度介護従事者処遇状況等調査結果)における無資格である介護士の給与額を参考にすることでイメージできます。

 

職場別による無資格の介護士における平均給与額は以下の通りです。

 

無資格の介護士における常勤の平均給与額

  平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均給与額(円/月)
全体 37.0 4.7 253,550
介護老人福祉施設 33.3 4.2 270,550
介護老人保健施設 40.3 6.4 283,320
介護療養型医療施設 45.6 7.8 248,410
訪問介護事業所 42.4 5.2 244,110
通所介護事業所 38.3 4.6 238.230
認知症対応型共同生活介護事業所(グループホーム) 42.6 4.1 231,370

*ここで示されているのは、介護職員処遇改善加算(1)〜(4)の届出をしている事業所を対象に調べられた値です。

 

無資格者の介護士における非常勤の平均時給額

  平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均時給額(円/時間)
全体 45.4 5.3 1,113
介護老人福祉施設 45.7 4.7 1,161
介護老人保健施設(*対象者14人) 30.6 4.2 1,435
介護療養型医療施設(*対象者14人) 37.9 7.0 1,176
通所介護事業所 47.5 6.7 1,037
認知症対応型共同生活介護事業所(グループホーム) 44.8 3.5 1,100

 

この値は無資格の介護職ではあるものの、介護職としての経験がある人の給料も含まれています。そのため、未経験で介護職となった人の給与額より、かなり高くなっています。

 

実際に、未経験で介護職として働く人の給料は、月収(総支給)で18万円前後、時給で800〜1000円だと考えて良いでしょう。もちろん、地域によって給与額は大きく異なりますが、基本的に未経験者の給料は低いです。

 

未経験者が狙うべき時期

既に述べたように、有資格者や経験者と比較すると未経験者の正社員求人は数が少なく、採用されにくい傾向にあります。

 

そうした中で、未経験者が正社員として雇用されるためには、就職活動を行う時期を工夫することが大切です。それは、介護業界では未経験者が採用されにく時期が存在するためです。

 

具体的には、9月〜翌年5月の期間は未経験者が採用されにくい傾向にあります。この時期は、高卒や大卒といった新卒者における就職活動のタイミングです。そのため、施設側も新卒者を優先して採用します。

 

そのため、未経験者で介護業界へ就職・転職する人は、9月〜翌年5月までは避けるようにしましょう。未経験者が就職・転職活動を行うのは6〜9月が狙い目です。

 

このように、未経験で介護職になる人は、就職・転職活動を行う時期を考慮することも重要になります。

 

未経験者にお勧めの就職先

介護施設の中には、未経験でも正社員の介護職として雇用される職場は多くあります。ただ、未経験で介護職に就いた人には、短期間で離職する人が少なくありません。それは、未経験者に就職・転職後のミスマッチが起こりやすいことが原因の一つです。

 

正直なところ、未経験者でも正社員募集している施設の中には、労働環境が悪く次々とスタッフが入れ替わっているところが少なくありません。

 

つまり、労働環境が原因で慢性人手不足に困っている職場が多いのです。そのため、未経験で介護職へ就職する際には、いわゆる「ブラック企業」に入職してしまう可能性が高いのです。

 

そうしたことを避けるためにも、未経験から介護職へ就職・転職する際には、労働環境が悪化しにくい職場のポイントを理解しておくことが大切になります。また、未経験者が苦労しやすい業務を行っていない職場を知っておくことも重要です。

 

そして、特に未経験者であれば「夜勤がない」「身体介護が少ない」という条件で就職先を探すと、就職後にミスマッチが生じにくくなります。

 

夜勤がない職場

未経験者で介護職になった人には、夜勤が原因で離職する人が多くいます。つまり、「想像していた以上に夜勤が大変」と感じて介護職を辞めてしまうのです。

 

例えば、「入職して1ヶ月もしないうちに一人で夜勤を任されるようになって、不安が強い」「月に7回も夜勤が回ってくるから辛い」「休憩や仮眠を取れると聞いていたのに、実際にはほとんど休憩する時間がない」といったことです。

 

ただでさえ未経験の人は、介護という仕事に不安を抱えています。それが、何が起こるかわからない夜勤となると、なおさら不安が強くなるのは当然です。

 

そこで、そもそも夜勤がない職場を選択すれば、未経験者に起こりやすい夜勤に対する不安はなくなります。具体的には、デイサービスやデイケア、入院施設がない病院(クリニック)は、基本的に夜勤がありません。

 

そのため、夜勤に対して少しでも不安があるような場合には、デイサービスやデイケア、入院施設がない病院の求人を探すようにしましょう。

 

身体介護が少ない職場

未経験で介護職となる人が、夜勤と同じくらい不安に思うこととして「身体介護」が挙げられます。つまり、「利用者さんの体を安全に介護することができるのか?」という心配です。

 

例えば、ベッドから車椅子への移乗や入浴介助のときなどには、身体介護が必須になります。そうした際に、上手く介助ができなければ、利用者さんの体に負担がかかるだけでなく、転倒させて怪我を負わせる可能性もあるのです。

 

未経験で介護職へ就職・転職する人には、こうした身体介護に対して強い不安を抱えている人が少なくありません。

 

そのような場合には、そもそも身体介護が少ない職場を選択することで、身体介護に対する不安が起こりにくくなります。

 

具体的には、「運動機能特化型」「リハビリ特化型」のデイサービス・デイケアやケアハウス、養護老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)といった老人ホームは、比較的身体介護が少ない職場です。

 

確かに、老人ホームには夜勤がありますが、生活が自立している利用者さんが多いです。そのため、特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)といったところでの夜勤ほど負担は大きくありません。

 

こうしたことからも、未経験で介護職として就職・転職する人は、このような身体介護が少ない職場を選択することもポイントです。

 

訪問介護はできない

介護施設の中には、無資格ではできない業務があります。それは、「訪問介護員」として行う仕事です。つまり、利用者さんの自宅を伺って行う介護は、介護資格が必要になります。

 

訪問介護員として働くためには、「介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)」もしくは「介護福祉士」の資格が必須です。もちろん、未経験であっても、これらの資格を有していれば訪問介護事業所に就職することはできます。

 

そのため、もし未経験で訪問介護の仕事をしたいと考えている人は、介護職員初任者研修もしくは介護福祉士の資格を取得するようにしましょう。

 

無資格・未経験の人が、介護職員初任者研修を受ける方法は「介護士とは:介護職として働くために必要な資格と仕事内容」に、介護福祉士の資格を取得する方法は「介護士のキャリアアップに役立つ国家資格:受験資格、難易度など」の記事に詳しく書いています。

 

最後に、未経験で介護職へ就職する人へお勧めの職場についてまとめます。

夜勤がない 身体介護が少ない

・デイサービス
・デイケア
・入院施設がない病院(クリニック)

・リハビリ特化型デイサービス、デイケア
・ケアハウス
・養護老人ホーム
・住宅型有料老人ホーム
・サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

 

未経験で正社員として就職する方法

未経験から介護職の正社員となるためには、いくつかの方法があります。もちろん、あなた自身でハローワークや求人サイトで検索して正社員雇用の求人を探すことも可能です。ただ既に述べたように、未経験での正社員雇用は、求人数が少ない上に採用されにくい傾向にあるのが現状です。

 

そこで、未経験者が介護職の正社員として雇用されるための具体的な方法を記します。

 

パート・アルバイトから正社員へ

パートやアルバイトであれば、未経験者でも応募している介護求人はたくさんあります。そして、介護施設で正社員として働く人の中には、パート・アルバイトとして入職した後に、正社員として雇用された人も少なくないのです。

 

例えば、パート社員として入職後、数ヶ月働いたときに「正社員として働きませんか?」と声をかけられる人もいます。また、パートの採用面接時に「数ヶ月のパート期間を経た後に正社員として雇用する可能性もあります」と、あらかじめ告げられるケースもあります。

 

未経験者が、いきなり正社員として雇用されるのはハードルが高いです。その一方で、パート・アルバイトであれば比較的簡単に採用されます。

 

そのため「とりあえずパート・アルバイトとして採用されて、入職後に正社員として雇用されることを目指す」という方法は、未経験者が正社員になるための有効な手段だといえます。

 

派遣から正社員へ

パート・アルバイトと同じように、派遣社員として働いた後に正社員を目指す方法も、未経験者が正社員として雇用されるために良い手段です。

 

そして派遣の場合は、パート・アルバイトとは違い「そもそも正社員へ雇用されることが目的で派遣社員として働く」という方法があります。いわゆる「紹介型派遣」と呼ばれるものです。

 

紹介型派遣とは、数ヶ月派遣社員として働いた後に「施設側と本人の同意があれば、そのまま正規社員として雇用される」というものです。もちろん、施設側から断られることもありますし、あなたが断ることもできます。

 

つまり、紹介型派遣であれば、実際の現場で働きながら就職先を探すことができるのです。

 

このように、派遣から正社員での雇用を目指すことも、未経験者にはお勧めの方法だといえます。

 

<関連記事>
資格なしで介護職へ転職する人に派遣をお勧めする理由

 

転職サイトを活用する

既に述べたように、未経験の状態で介護業界へ就職した人には、就職後のミスマッチが起こりやすいです。そうした意味でも、未経験者はパートやアルバイト、派遣として働いた後に正社員を目指したほうが無難です。

 

ただ、「パートやアルバイト、派遣でもミスマッチを起こしたくない」もしくは「最初から正社員として働きたい」と考えている人は、介護職専門の転職サイトを活用することをお勧めします。

 

転職サイトとは、担当のアドバイザーが付いて、無料で転職活動全般をサポートしてもらえるサービスです。例えば、求人情報の紹介から履歴書や面接に対するアドバイス、「資格取得支援」といったようなサービスを行っています。

 

さらに、介護専門の転職サイトはハローワークや求人サイトなどには掲載されていないような「非公開求人」を多く抱えています。そして、非公開求人の中には、未経験者に対する正社員雇用の求人もあります。

 

非公開求人は、施設側が厳しい条件を出しており、その条件を満たした人だけを紹介してもらえるように、応募者を制限している求人です。採用側も未経験の正規雇用はとても慎重になっているため、未経験者の正社員求人は非公開求人であることが多いのです。

 

また、当然ながら転職サイトのアドバイザーは介護業界における転職のプロです。そのため、経験豊富なアドバイザーを頼ることで転職後に起こるミスマッチを防ぐことができます。

 

こうしたことから、未経験から介護業界へ就職・転職する人は、介護職専門の転職サイトを使うことで、効率的に正社員として就職することができる可能性が高くなります。

 

今回述べたように、未経験から介護職の正社員として就職するためには、いくつかのポイントがあります。特に、未経験者では就職後のミスマッチが生じやすいため、ミスマッチを防ぐような工夫が必要です。

 

そして、未経験者が就職後のミスマッチを防ぐためには、転職サイトの活用をお勧めします。ぜひ転職サイトを有効に活用して、未経験から介護職の正社員への就職を成功させてください。

 

ただ、転職サイトの中でも未経験者の転職支援に力を入れているのは「カイゴジョブ」「ミライユキャリア」「きらケア派遣」の3つです。そのため、未経験で正社員雇用を狙っている人は、これら3つの転職サイトを有効に活用するようにしましょう。

 

無資格・未経験から介護転職する人にお勧めの転職サイト


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